2004年度 東海大学鉄道研究会 建学祭レポート

 テーマ 「新幹線 〜ひかり続けて40年〜」

 2004年度の建学祭は、期間中に土日を含まないことから、集客力を上げるためにインパクトのあるものを企画しようということになり、この年の10月で開業40周年を迎えた「新幹線」を特集しました。また、今まで会員の持ち込み自由だった鉄道模型の展示と、研究発表の内容をリンクさせるという初の試みを行いました。

 2004年度、建学祭で配布した冊子です。

会員14人がそれぞれ分担して、調査、報告を行いました。
ページ数は88ページとなり、いつになく分厚い冊子となりました。

内容は大きく分けて、歴史が26ページ、現在営業中の駅や列車ダイヤに関する内容が30ページ、保守点検に関する内容が12ページ、新幹線に関する諸問題と、将来についてが15ページ、残りがマメ知識や用語集となっています。

内容が膨大となってしまい、難解な用語も多く、鉄道の知識のない人には若干理解しにくいという内容もありましたが、基本的には好評を頂きました。

部数が80部限定であったため、希望者全員にすることが出来なかったことが、
唯一の心残りです。

 余談ですが、この冊子が出来上がった次の日、上越新幹線が地震で脱線を起こしました。そのため、この冊子には事故の記事はありません。
 研究発表とリンクさせるため、新幹線の鉄道模型が大集合しました。左から0系(開業時)、0系(全盛期)、0系(最終運転)、100系(食堂車付き)、100系(グランドひかり)、100系(食堂車なし)、300系(登場時)、300系(700系登場後)、500系、700系(AMBITIOUS JAPAN!)、923形(ドクターイエロー)です。
この他にも、700系西日本仕様や、922形ドクターイエロー、E2系やE3系も走りました。
 走行は出来るだけスケールスピードを出すように心がけました。

 初代新幹線0系の16両編成は、中高年の支持を多く集め、人気がありました。
 現在の主力車両である700系には、会員手製のAMBITIOUS JAPAN!のロゴシールが貼られました。
 500系と共に、子供達に人気がありました。

 なお、現在はシール付の模型が発売されています。
 毎年行われている物品展示。これにも新幹線用方向幕が登場です。
方向幕は0系新幹線電車で実際に使われていたもので、最初から最後まで一体となっているものです。
赤字で書かれている方向幕は、現在の「のぞみ」タイプの速達列車に使われていたもので、「赤ひかり」と呼ばれています。

なお、右側に展示されているものは中央線で使われている方向幕、左側に展示されているものは、相模鉄道で使われていた方向幕です。
 こちらも毎年恒例となった写真展示です。

 説明書きには「新幹線中心」とかかれましたが、実際には地元、小田急電鉄や地方のJR、私鉄、さらには観光地の写真や、鉄道とはあまり関係のないバスや航空機まで、いろいろな写真が展示されました。

 まぁ、好き放題に見せたいものを貼ったということでしょうか?
 新幹線の16両編成が行きかう姿は迫力がありますが、在来線の車両も負けてはいません。

 在来線で一番インパクトがあった、EF81形電気機関車(JR東日本長岡運転所仕様)+国鉄10系客車17両の長大編成。実際にはありえない編成ですが、注目をあびました。

 新潟出身の会員のお気に入り車両だそうです。
 E351系「スーパーあずさ」

所有は今年から鉄道模型を始めた会員で、ほぼ新品の状態でした。振子機構の性能がよくなく、脱線多発で難儀しましたが、かなりの走行距離です。

 ちなみに、所有者が運転に不慣れだったため、シャトルランを繰り返して、期間中に動力車両のパーツが破損して走行不能になるトラブルに見舞われました。
 関西トリオ(左から207系、201系、223系)

 自称「関西ツウ」の会員が保有する車両を並べ、見たまんま「関西を再現」しています。

 2004年度の建学祭は、新入生会員のほとんどが模型を所有していないということもあり、新幹線を除くと、在来線は少しばかり車両のバラエティに乏しかった(同じ車両がずーっと走っている)ような気がします。また、図らずも挑戦的な企画内容となり、見学者も多く大成功を収めました。実際に、校門で案内している保安係に場所を訊かれたサークルNo.1であったようで、注目を集めることはできました。2005年度はさらに新しいことにチャレンジしたいと思っています。

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